ダイキン工業が主婦100人に対し「家庭内で最も節電したい場所」を尋ねたところ、約8割が「リビング」を選んだという。リビングで電力を使うものといえば、なんといってもエアコン。ここをいかに節電するかが、この夏の重要なテーマになりそうだ。
リビングでの有効な節電対策を探るべくダイキンでは実証試験を行い、その結果を2012年6月6日、発表した。
室外機の風通し良くし、カーテンで日光を…
調査に当たったのは、エアコンの開発者など「空気のプロ」からなる「ダイキン 空気のお悩み調査隊」だ。一般家庭のリビングを使い、(1)エアコンのフィルター掃除、(2)室外機の風通しを良くする、(3)カーテンで日光をさえぎる、(4)設定温度を2度高める、といった「4つの節電対策」をした場合としなかった場合とで消費電力量を比較した。
結果、「節電対策なし」での消費電力量が2.6キロワット時だったのに対し、「対策あり」では2.2キロワット時と、1日の消費電力量が15%以上削減された。
フィルター掃除はやっぱり効果的
また調査隊ではフィルターを掃除した場合としなかった場合とで、エアコンの「風量」の比較も行った。ここでも、掃除前の秒速2.86メートルから掃除後には4.28メートルと、風速1.5倍アップが記録され、その効果が確認される形となった。
ついついサボりがちなフィルター掃除だが、ダイキン工業によれば2週間に1度を目安に行うだけで5%の節電効果が見込め、逆に1年間掃除を怠れば約25%もの無駄になるという。この夏の節電は、こうした日々の対策がカギとなりそうだ。