『1000人の経営者から教わった 一流の人の考え方』(日本実業出版社、1470円)の著者、山口雅之氏は、書店に「仕事術」関連本があふれるように並んでいる現状に疑問を投げかける。「『仕事術』は本当に役に立つのか」と。
著者は「やり手経営者」ら1000人超に会い、話を聞いた
これだけ多くの「仕事術」が身近に用意されておきながら、日本の経済状況が低迷を続けているのはなぜなのか-――フリーライターの山口氏は、10年以上にわたり「凄腕コンサルタント」や「やり手経営者」ら1000人超に会って話を聞いてきた経験から、こうした疑問に答えていく。
山口氏は、「一流」の人物たちの具体的な行動やエピソードを紹介しつつ、第5章では、経営コンサルタントの大前研一氏や堀江貴文・元ライブドア社長、ライフネット生命の創業者で社長の出口治明氏ら9人を取り上げ、「この人のすごさはここにある」を分析する。分析から浮き彫りになってくる意外な共通点とは何か。
山口氏が「盗むならホンモノから盗め」と訴える通り、「ホンモノ」たちの「考え方」や数々のエピソードは、仕事に悩んでいるビジネスパーソンにヒントや勇気を与えてくれそうだ。