子どもも楽しめるギリシャ神話の入門書
『ギリシア神話 オリンポスの神々』
西洋文化の源流ともいわれるギリシャ神話。子どものころに教わったり、読んだりした記憶はあるが、ちゃんとした知識には自信がないという人は多いのではないか。講談社の青い鳥文庫『ギリシア神話 オリンポスの神々』(著・遠藤寛子、絵・小林系、651円)は、そんな大人や初めての子どもたちにも手頃な入門書だ。「オリンポスの神々と、あけてはいけないパンドラの箱、見たものを石にかえるメドウサの首、星座の由来・・・」。古代から現在まで長く語り継がれてきた物語が生き生きと描かれている。
財政危機に直面している現在のギリシャとどのようなかかわりがあるかはともかく、ギリシャという国はこうした神話を持つ国であることを知っておくべきだろう。