沖縄と本土、理解は進んだのか 米軍基地めぐる「差別」は今も

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抱腹絶倒のディープな「ウチナ―白書」

『沖縄学 ウチナーンチュ丸裸』
『沖縄学 ウチナーンチュ丸裸』

   沖縄についてよく聞く言葉がある。おおらかというか、いい加減というか、時間にもこだわらない「テーゲー主義」。5分歩くのもイヤという「なんぎー文化」。台風で屋根が飛んでも落ち込まない「ナンクル気質」。新潮文庫の『沖縄学 ウチナーンチュ丸裸』(著・仲村清司、540円)は、そんな「沖縄カルチャー」を様々な角度から分析した抱腹絶倒のウチナー白書という触れ込みだ。言ってみれば、肩のこらない沖縄概論。

   著者は大阪市生まれの沖縄人2世。本書をはじめディープな沖縄紹介に努めているが、子どものころは沖縄出身者は差別と偏見の目で見られていたと告白している。両親は沖縄出身であることを隠し、子どもにも「あんたの故郷は大阪やで」と何度もいって聞かせた。そんな体験を背景に持つ、ひねりの利いた「報復絶倒」の沖縄紹介である。

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