かつて子どもたちの日食観測の定番アイテムだった「黒い下敷」だが、近年では目を傷つける恐れがあるとして、使わないよう呼びかけられている。
ところがそれを逆手に取ったようなアイテムをプラスクラム(東京・墨田区)が販売している。その名も「太陽が見える下敷」で、最初から太陽を見ることを想定して作られた太陽観察用の下敷だ。
金環日食は5月21日
単なる黒い下敷で太陽をのぞくと、赤外線の影響で網膜を傷め、最悪失明にいたる可能性もある。しかしこの「太陽が見える下敷」は、安全に、かつしっかり太陽が見られるように明暗調整を施しており、姉妹品の「太陽が見える定規」ともども、まさに日食観察にぴったりの「文房具」だ。もちろん、普段は下敷や定規として使うことができる。
日本では2012年5月21日、25年ぶりとなる金環日食が各地で観測される。この「天体ショー」を前にプラスクラムには4月4日現在、注文や予約が多く舞い込んできているという。
雑貨店、文具店などで販売中。参考価格は下敷が180円、定規が120円。