レンゴー(大阪)と日本マタイ(東京・台東区)は、放射線を遮蔽(しゃへい)し線量を軽減する「放射線遮蔽シート」を共同開発したと2012年5月2日ホームページ上で発表した。
幅広い用途での使用が可能に
いまなお高い空間放射線量を示す地域での実証テストを重ね、特許を出願したもので、従来遮蔽に使用されてきた固く重い金属板に対し、軽量かつ柔軟性に富んでいるため扱いやすいという。枚数を重ねることによって放射性遮蔽率を高められ、厚みが1mmのときは約3%、20mmの際は約50%という効果を示している。
同社では「外部からの放射線を低減したい部屋用の遮蔽材や、除染時に発生する汚染廃棄物の仮置場での保管用カバーシートなど、幅広い用途での使用が考えられる」としている。