「殺処分」されたネコが起こした奇跡

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   草思社は、絵本の新刊『明日もいっしょにおきようね』(絵・竹脇麻衣、文・穴澤賢)を2012年4月21日に発売した。

「捨てる人がいる以上、根本的な解決にはならない」

『明日もいっしょにおきようね』
『明日もいっしょにおきようね』

   岐阜県内の保健所であった不思議な実話をもとにつくられた絵本で、1人のネコ好きOLと、顔が大きく無愛想なネコ(名前は「でかお」)との心温まる奇跡のストーリーが綴られている。詳しくは、読んでいただくとして、この絵本が問題視しているのは、毎年20万頭以上の犬やネコが「処分」されているという現実だ。

   自治体や施設の努力もあって、処分数は減少傾向にあるとはいうが、「捨てる人がいる以上、根本的な解決にはならない」と、作者の1人である穴沢氏は言う。

   「でかお」が起こした奇跡が、我々人間に伝える「無言のメッセージ」は心を打つ。

   単行本、64ページ。 定価1260円。

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