「将来が見えない」「給料が上がらない」「何をすればいいのかわからない」――若い世代、特に社会に出たばかりの20代からこんな声がしきりに聞かれる。閉塞感漂う現代、若者たちはどう生きればいいのか。
そんな中、「成功したいなら人より目立て!」と主張するのは、東進ハイスクール古文講師・吉野敬介さんだ。自身「暴走族の特攻隊長」から猛勉強を経てカリスマ予備校講師として成功を収めた吉野さんの教えを、2012年4月5日に小学館集英社プロダクションから発売された新著『20代で受けておきたい仕事の授業』から紹介する。
あやふやな言い回しクセになってない?
(1)断定口調が人を引き付ける
吉野さんによれば予備校業界で人気のある講師は例外なく断定口調だという。断定口調は話し手の決意、責任感を感じさせ、周囲の信頼を勝ち得ることにつながる。結果として周りの協力を得やすくなり、行動が成功する確率も高まるというのだ。
(2)チームワークなど考えなくていい
チーム全体のことを考えるのはリーダーの仕事だ。一兵卒に過ぎない若者がチームワークを気にしすぎていては、上がる成果も上がらない。「チームワークなんてのは、まず出世してから考えろ」、それが吉野さんの主張だ。
(3)誰にも負けない得意分野をひとつ持て
「○○といえばアイツ」というような「看板」を持つことの必要性を、吉野さんは強調する。その分野だけでも「誰にも負けないスペシャリスト」になれば、相手の側から相談が舞い込んでくる。「自分を売り出す」には、何でもできるよりこちらの方が大切だという。
(4)意味のない会議はするな
会議はあくまで手段で、目的ではない。何を決めるか、何を知るか、伝えるかが大事。吉野さんはそう語る。しかし実際には「とりあえず何か会議をしたら、何か仕事をしたみたいに勘違いしてしまう人」のために、不要な会議が重ねられがちだ。吉野さんは「そういう会議をなくすための会議でもやった方が、よっぽど有意義」と提案する。
同著にはこのほか、7つのテーマ別に88の講義が収録されている。