二大イベント「金環日食」「スカイツリー」 関連本で雑学を

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軟弱地盤にどうやって直立タワーを?

   5月のスカイツリー開業に刺激された「タワー本」の流行を、朝日「ニュースの本棚」がとり上げた。工事現場の内部を紹介する類書の中で「秀逸」と評者の橋爪紳也・大阪府立大教授がいうのは『東京スカイツリー』(平塚桂著、ソフトバンククリエイティブ)だ。軟弱な地盤にほぼ直立する「超々高層建造物」をどうやって建設したかが説明される。

   『スカイツリー 東京下町散歩』(三浦展著、朝日新書)は、建設を契機に再評価される押上・向島界隈を丹念に観察。『超高層ビビル』(3部作、中谷幸司著、社会評論社)は、電波塔以外のタワー、すなわちオフィスビルやマンションを紹介。日本国内とアジア各地などの文化や思想を反映した個性的なタワー群が登場する。

   朝日のこのコーナーは、高名な学者らがこむずかしい言葉を駆使し、ときには庶民感覚とかけ離れたとしか思えない書評が続いた。今回はタイムリーなうえにわかりやすい。こうでなければいけない。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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