総工費約50億ドル(4000億円)、面積は東京ドームの2倍以上、ホテルの部屋数5800室――そんな複合型リゾート施設「サンズ・コタイ・セントラル(金沙城中心)」が2012年4月11日、中国・マカオにオープンした。
2万7900平方メートルという大型カジノを中心に、「コンラッド」「シェラトン」「ホリデイ・イン」の3ホテル、さらにショップや世界最大級の会議場などを備え、マカオとして初の「複合型都市」を標榜する。
カジノ王「大人のディズニーランドをアジアに」
米ラスベガス・サンズが開業したもので、同社にとってマカオで4つめのカジノとなる。埋立地・コタイの一角に位置し、マカオ国際空港からは車で5分の距離だ。
「カジノ王」の異名をとるサンズのシェルドン・アデルソン会長兼CEOは11日の会見で、
「2002年、私がこの地にリゾート都市を作ることを構想したとき、コタイは単なる泥沼だった」
と振り返るとともに、
「アジアにこれまでなかった『大人のディズニーランド』的な総合リゾートとして、カジノに留まらずさまざまなエンターテイメントを提供する。そしてマカオを、レジャー・ビジネス・コンベンションの都市としてさらに発展させていく」
と「サンズ・コタイ・セントラル」の成功に自信をみなぎらせた。
オープン初日には8万4000人が訪れ、カジノやショッピングを満喫する姿が見られた。建設は現在も進行中で、2013年2月に全面開業する。