落語家の古今亭菊之丞(ここんてい・きくのじょう)さんが古典落語の名作「子別れ」を口演する落語会「第二回『ザ・菊之丞』」が2012年4月28日、文京シビックホール 小ホール(東京・文京区)で開催される。
「真打になる前は難しかったが、今ならやれる」
「子別れ」は自らの道楽が原因で妻子と別れた男が、家族の絆を再生させる物語だ。これまで多くの名人が演じてきた人情噺(ばなし)の大ネタだが、菊之丞さんは「この噺は真打ちになる前に何度かかけたきりのネタ。当時は難しくて歯が立たなかったが、今ならば違った形でやれるのではないかと感じています」と意欲を見せている。
助演には10年に真打ちに昇進した柳家小せんさんと、11年に若手落語家グランプリ優勝を果たした金原亭馬治さんを迎える。
開場は18時30分、開演は19時。チケットは前売りが2500円、当日が2800円(全席指定)。チケットぴあで好評販売中だ。問い合わせは落語天(080-6746-5166、rakugoten@yahoo.co.jp)まで。
古今亭菊之丞さんは現在39歳。1991年に古今亭圓菊さんに入門、2002年にNHK新人演芸大賞の落語部門大賞を受賞し、翌03年真打ちに昇進した。歌舞伎役者のような端正な風貌と華やかな話芸が受け、若い落語ファンから長年の落語マニアまで幅広い人気を誇っている。