中国で人気のセクシータレント・蒼井そらさんは、中国版ツイッター「ウェイボー(微博)」で1000万人を超えるフォロワーを集めている。孫正義さんのツイッターでのフォロワー数が約160万人ということを思えば、その人気ぶりがうかがえるだろう。
北京で広告会社を経営する山本達郎さんは、2012年4月7日に発売された最新刊『中国版ツイッター ウェイボーを攻略せよ!』(ワニ・プラス、191ページ、798円)の中で、蒼井さんがいかにウェイボーユーザーの心をつかんだかを分析している。
フォロワーの4割は女性
蒼井さんの「成功」の理由として山本さんは、
「本人がつぶやいていること」
「中国語でつぶやいていること」
「本人が楽しんでやっていること」
を挙げる。中国では理解しよう、勉強しようという姿勢の人を温かく受け入れる傾向があり、蒼井さんが覚えたての中国語で一生懸命につぶやきながら、中国文化を知ろうと努力していることが、多くの人の好感につながったのだという。
また中国の美人スターには近づきがたいようなタイプが多いが、蒼井さんはフランクな「姉御肌」でフォロワーに接している。そのためか蒼井さんのフォロワーの4割が女性で、「セクシータレント」というイメージを超え、そのファン層を広げつつある。
山本さんによれば蒼井さんにとどまらず、マツダや朝日新聞、日本大使館といった日本企業・公的機関でも今やウェイボーを積極的に活用している。またウェイボー側も通販サイトとの連携など、「中国版ツイッター」という枠に留まらずさらなる拡大への「野望」を見せる。山本さんの言うようにウェイボーが「これからのグローバル社会、グローバルメディアのキーアイテムになる」日も、そう遠くないかもしれない。