丸善・ジュンク堂ネットストアは、2012年4月10日から同サイト上で「書店員の本気 ジュンク堂新宿店リバイバル」プロジェクトを開始し、公開24時間ではやくも2万5000PV(速報値)を達成するなど注目を集めている。
3月31日に惜しまれつつ閉店した「ジュンク堂 新宿店」だが、その閉店まぎわの数日間に、書店員たちが「本当に売りたかった本」などを集めた棚を配置し手書きの紹介POPを大量に展開したことが、「書店員の最後の本気」としてネット上で大きな話題を呼んでいた。
今回のプロジェクトでは、このネット上の盛り上がりの中で日本全国から寄せられた「行きたいけど時間がない」、「距離的に遠すぎる」といった多数の声を踏まえ、閉店まぎわのジュンク堂新宿店の棚をネット上で再現している。
このように、書店店頭にしかないフェアやイベントなどの貴重なコンテンツをウェブ上にアーカイブ・公開することで「資産」とし、店頭に足を運べない人にも届けたいとする同社の考えには、ネット上でも賛同する声が多くあがっている。
刮目してみよ 書店員本気のPOP、180枚以上
サイトの具体的な内容は、実店舗におかれた棚のテーマごとに設けられたページに、本の表紙と手書きの紹介POPの画像が並べられるというもので、現在すでに「ありがとう―新宿店スタッフが感謝をこめてお客様におススメしたい一冊」というコーナーに「スズキコージズキンの大魔法画集」「ハグタイム」「フランスで出会った猫たち」など20冊が紹介されている。
実店舗ではこの棚だけでも実に180枚前後のPOPがあったといい、これらを順次公開するのにくわえ、とくに人気だったという「ホント本屋が好き!」、「さようなら新宿~社会科学担当者が本当に売りたかった本~」をはじめとするそのほかの棚のPOP、書店員たちがしたためた書評なども毎週火・金曜日に追加していく。