キヤノンは、本格的な天体撮影を実現するデジタル一眼レフカメラ「EOS 60Da」を、2012年4月中旬に発売(受注販売)する。価格はオープンだが、直販サイトでは15万4800円(ボディー単体)。
天体撮影に最適な光学特性
天体写真を愛好するハイアマチュアユーザーに向けた、天体撮影専用デジタル一眼レフカメラ「EOS 60Da」は、天体撮影に最適な光学特性を備えているので、赤い星雲を高精細に撮影でき、本格的な天体撮影が楽しめる。
CMOSセンサー前面に配したローパスフィルターの特性を、ベースとなるカメラ「EOS 60D」(2010年9月発売)から変更することで、星雲などが放つ光の波長の1つであるHα輝線の透過率を「EOS 60D」に比べ約3倍に引き上げた。これにより、一般的なデジタルカメラでは撮影が難しい、バラ星雲や馬頭星雲など天体ファンの人気が高い赤みの強い星雲を、特殊なフィルターを使用することなく高精細に撮影可能になっている。
また、ベースモデル「EOS 60D」の優れた基本性能を最大限に生かし、約1800万画素のCMOSセンサーや高性能映像エンジンDIGIC 4を搭載することで、常用ISO感度を最高ISO6400まで高めた。これにより、天体撮影に特有の暗さや長時間露光を配慮した、EOSならではの低ノイズで高画質な画像が撮影できる。