【書評ウォッチ】「地球」「世界」「夜明け」を切りとる 個性的な写真集を楽しもう

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写真絵はがきを使いきると豆本になる企て

   『世界を見に行く』(石川直樹著、奥野武範構成・文、リトルモア、1890円)が、朝日にある。石川氏が撮った世界各地の写真。横長の各ページが写真絵はがきと奥野氏の短いエッセイからできている。石川、糸井重里両氏による後書きも。境にはミシンが入り、絵はがきを使いきると豆本ができあがるという凝った作りだ。

   「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載をまとめたもので、ウエブ上でも見られるが、「そこにモノとしての見事な手ごたえを与えている」「インターネット時代における書物の可能性を示す企て」と、評者の北澤憲昭氏は位置づけている。

   日経は、山内悠著『夜明け』(赤々舎、3800円)を。富士山7合目の山小屋に約5カ月、のべ600日間滞在して、染まる空や雲海を撮影した。「大自然が織りなすドラマ」という無署名の評は、やや物足りない。もう少し内容を紹介したらいい。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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