カシオ計算機は、「プロトレック」ブランドの最高峰ライン「MANASLU(マナスル)」から、「PRX-7000T-7JF」を発売した。
1956年に日本隊が世界に先駆けて制覇した、ヒマラヤ山脈「マナスル」(標高8163メートル)の名を冠した腕時計で、日本人初となる「8000メートル峰14座完全制覇」に挑む登山家・竹内洋岳さんも使用する。
「デスゾーン」でも使用可能
「MANASLU」は竹内さんが2007年にマナスルに登頂した際の使用体験を開発に取り入れており、最新機種となる「PRX-7000T」では、リュウズを引く、回すといった操作で高度の補正やワールドタイムの設定が簡単にできる「スマートアクセス」機能、そして計測値を時、分、秒、モードの4つの針で直感的に把握できる「フルアナログ表示」などを採用した。竹内さんが挑む、「デスゾーン」と呼ばれる標高8000メートル超の極限状況にあっても、正確な時刻がわかるようにとの工夫だ。
残るは「ダウラギリ」
標高8000メートルを超える山頂は世界に14座あり、このすべてに登頂したのはわずか27人、日本人ではいまだ例がない。すでに13座を制覇している竹内さんは最後の「ダウラギリ」(標高8167メートル)を目指し、2012年3月31日に日本を発った。今後準備を進め、5月ごろの登頂を目指すという。