コンクール1位は末弘ヒロ子
コンクールで1等になったのは、小倉市長の4女「末弘ヒロ子」だ。2等以下12等まで、さらに、各県代表となった「令嬢」たちの貴重な写真は、山川出版社から2012年3月に発売された新刊本『レンズが撮らえた 幕末明治の女たち』(監修・小沢健志)に掲載されている。写真はそれだけじゃない。新島襄や、大久保利通、伊藤博文、木戸孝允、陸奥宗光、渋沢栄一らの妻や、シーボルト、板垣退助の娘の写真に加え、1860年代から、職業写真家が日本の風俗を紹介するため、行水や入浴などの様子を撮影したものから始まったとされる「日本人女性のヌード写真」も紹介されている。
美しく、たくましかった「明治女性」の光と影が垣間見られる一冊だ。ちなみに、本書の表紙の女性は陸奥宗光夫人の陸奥亮子。
単行本、207ページ。定価1670円。