カフスボタン(カフリンクス)が「紳士のオシャレ」としてもてはやされていたのはもうずいぶん前のことだが、最近再び注目アクセサリーとなっているのをご存じだろうか。これまで無縁だった若い世代にも「他人と違うお洒落」ができるアイテムとして愛好者が増え、ユニークなデザイン・機能のものも相次いで登場しているというのだ。
カフスでデキる男を演出
カフスはボタンの代わりに、主に男性向けシャツの袖口を留めるために用いられる。17世紀のヨーロッパで生まれ、19~20世紀前半はフォーマルな場には必須のアイテムだった。しかし1960年代ごろからはファッションのカジュアル化に押され、徐々に姿を消していった。
ところがカフスボタン専門店「鎌倉カフス工房」によると、現在購入者で最も多いのは「30代後半」、つまりカフスにこれまでほとんど触れる機会がなかったはずの世代だという。いったいなぜなのか。
「やはり、男性のオシャレのできる数少ないアイテムということで、他人との差別化でご利用になられる方が多いです」
確かに最近は男性も女性顔負けにオシャレだが、アクセサリーとなると種類は限られる。特にビジネスシーンでは、男性が着けられるアクセサリーはカフスぐらいしかない。しかも同店によれば、カフスを使い分けることで仕事へのモチベーションアップも期待できるとのことで、まさに一味違うビジネスマンを演出するにはぴったりの一品なのだ。
アフター5にも、たとえばスポーツバーでのサッカー観戦に「サッカーボールデザインのカフスや、イエローカード・レッドカードカフス」を着けて出かける、なんて遊び心を発揮することが可能で、「合コンなどのつかみにも使えます」。「デキる男」になりたければ、一度試してみるのもいい。