関心はギャル系モデルの日常を観察へ
次に、ウェブ上でコミュニケーションを取ることがメインになったギャル達にとって、憧れの人物像も変化したことが関係していると思われます。と言うのも、以前までは、上記でも挙げたような安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんといった、芸能界で活躍するアーティストが憧れの対象でした。
しかし、ウェブを介しブログがライフタスタイルに欠かせなくなったことで、ギャル達は遠い芸能人の日常を知るよりも雑誌で活躍するギャル系モデルの日常を観察することに変化してきたのです。だからこそ、アーティストのファッションやメイクを参考にするといったギャルが減少し、逆にギャル系モデルのファッションやメイクを参考にするギャルが増えたのだと思います。
そして、極めつけとなるのが…。
ギャルの間で「安かわ」が定着し主流になったことで、以前までの高くてかっこいいといったスタイルを築くよりも、いかに安くて可愛いファッションアイテムやメイクアイテムを購入出来るかといった節約スタイルがギャルマインドに刻まれるようになったことです。
要するに、「安かわ」をモットーにするギャルが増えたことで、過去のギャルのように、1曲=1000円のCDを持っていることが自慢出来るモノとして受け入れられるのではなく、とても高く感じるモノとして認識されるようになってしまったのです。
これらこそ、ギャルと音楽が密接にあったスタイルを崩壊させ、関係性にズレが生じさせた事象であると言え、このスタイルが現代のギャル達に確立されているからこそ、冒頭で紹介した最新のよく聴くランキングにも表れたと言えるのではないでしょうか。
以前までは、ギャル×音楽というスタイルが成り立ち、ギャルは音楽に対して敏感という方程式が成り立っていましたが、現代のギャルは、音楽に対してそこまで過敏に反応せず、より自分達の好みにあった楽曲を選択するという方程式に変わってきているのだと思います。
GRP編集長・まぁ~さ