「就活でもアイデアを生かせる!」
今回のようなワークショップは、メディアの前で実施するのは初めてだが、非公式ではこれまでも数回行っているという。おおよそ2時間。参加者らは、クリエイティブディレクターが出す「お題」をもとに1人で思考を巡らせ、ときにはグループでアイデアをひねり合う。
伊藤さんは、「今日の経験を、大学の勉強や就活に生かしてほしい。自己PRの場では、こういうアイデアがある、といったプレゼンをしたほうが、いい結果につながると思う」とアドバイス。参加した学生の1人も、「学生にとって、こういう機会はほとんどないので勉強になる」と笑顔を見せた。
「Mazer」は、この日行われたようなことがオンラインで体験できるものだ。それも、伊藤さんを始め、生駒芳子さん、原研哉さん、猪子寿之さん、スプツニ子!さん、松岡正剛さんほか、各界の著名人がクリエイティブディレクターとして参加して「お題」を与え、参加ユーザーがそれに対して考える。次いで、「投稿」があり、ベストのアイデアが決まるという流れだ。デモンストレーションでもあるリアルイベントとの決定的な違いは、最終的なアイデアを、オークションを通じて企業が購入してくれる点だろう。
「Mazer」側では、「1人でも多くの若者に、より良い日本をつくるための参加機会を提供し、企業に対しては、オープンなアイデアリソースを提供することで、企業活動を活性化すると同時に、公開性のオークションを採用することで、アイデアが無断使用されることで、アイデアが無断使用されることを未然に防ぎ、よりフェアな企業活動を行うよう働きかけていきたい」としている。