2012年3月3日、東京・大田区で行われた『コスBON スタジオ』には、20組、約60人が集まった。男性の参加者が12人。いつもより多いと首をかしげていたら、1人を除いてカメコ。つまりコスプレーヤーを撮影するカメラマンたちだ。
ギャラなし、交通費も自前
今回の撮影会では、半分のコスプレーヤーがカメラマンを同伴している。
このカメコとカメラマンの関係がお面白い。コスプレーヤーは自分の写真と作品、日時と会場を指定して、コミュニティーサイトでカメコを募集する。カメコも気に入ったコスプレーヤーの撮影を求めて応募する。逆のケースもある。カメコが日時と会場を指定して、撮りたいコスプレーヤーを募集する。
利害が一致して商談が成立したコスプレーヤーとカメコは、会場に赴き、初めてお互いの顔を見て名刺を交わす。顔見知りではない。専属カメラマンを抱えたコスプレーヤーは一日中、優雅に撮影に没頭する。お互いがお気に入りになれば、連絡を取り合って今後も撮影パートナーになる。
それではギャラと交通費はどちらが支払うのか。これまでの例をみると、お互いが自前。コスプレーヤーは、お気に入りの写真を手にし、カメコは可愛いコスプレーヤーを撮影して鼻の下を長くすることが出来る。
これぞ、持ちつ持たれつだ。
肥留間正明
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