女性の胸元を「涙の谷」と表現したのは太宰治だが、この「涙」とは胸を伝う「汗」のことだ。トリンプ・インターナショナル・ジャパンの調査では、そんな「胸汗」に多くの女性が悩んでいる実態が明らかになった。
調査は2012年2月17日~19日にかけ、20代~30代の女性416人を対象に行われた。
4人に3人が「胸汗」経験
調査によると夏場、胸に「汗」や「ムレ」を感じたことがあるという女性は75.7%、実に4人に3人に上り、ワキの93.0%、足の82.9%に続く高い数字だった。胸汗経験率をバストサイズ別に見るとA~Bカップの63.5%に対し、Gカップ以上では89.4%に達する。サイズが大きければ大きいほど「胸汗」に悩む傾向が見られる。
2011年3月時点の同様の調査と比べると「胸汗」経験者は約14ポイント増加しており、昨年の猛暑と節電ムード下における「胸汗」経験が、悩みに拍車をかけているようだ。今年の夏も節電は必至。女性たちの「涙」はさらに増すことが予想される。
冷感下着に高い期待
こうしたニーズに応えるべく下着メーカーは新製品の開発を進めているが、注目なのが素材。トリンプの「Cool SENSATION」各種は、「接触冷感機能」を備えた素材を使用。肌表面の熱が、熱伝導性が高い接触素材に奪われることにより、触れた瞬間、肌が「冷やされた」体感を味わえるのが特徴だ。3月22日発売の「天使のブラ Cool SENSATION」(5565円~6195円)を皮切りに、順次展開していくという。
同調査で、「接触冷感機能」付きブラを使ってみたい、という女性は実に78.4%にも上っており、こうした冷感・涼感製品がこの春夏は注目を集めることになりそうだ。