「多くの妊産婦が出産で命を落としている状況は悲劇」
妊産婦死亡の大半は、出産の直前・最中あるいは直後に起こる予測不可能な合併症が原因で、分娩は母子両方の命を救う上で最も重要な局面だ。MSFは、人道的危機にある状況下での妊産婦死亡率の低減に取り組むと同時に、命を救う救急産科医療の無償提供範囲を拡大すべく、技術・物資調達面で注力している。
前出のブラックバーン氏は、
「分娩時に適切な医療ケアを行うことで妊産婦の命を救えることがわかっているにもかかわらず、今も、多くの妊産婦が出産で命を落としている状況は悲劇。妊産婦の死亡は避けられることを、常に肝に銘じる必要がある」
と語っている。