キヤノンは、静止画・動画ともに本格的な作品作りに適している、卓越した描写力を誇るハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark Ⅲ」を、2012年3月下旬に発売する。価格はオープンだが、直販価格は35万8000円、「EF 24-105mm F4 L IS USM」が付属するレンズキットは45万8000円。
高精細で広ダイナミックレンジな画質
従来機種「EOS 5D Mark II」(2008年11月発売)の後継機種となる「EOS 5D Mark Ⅲ」は、静止画・動画ともに画質が飛躍的に向上している。
新開発の35mmフルサイズ、約2230万画素のCMOSセンサーと、DIGIC 4の約17倍の処理能力を持つ映像エンジンDIGIC 5+を搭載し、高精細で広ダイナミックレンジな画質を実現しただけでなく、常用ISO感度が最高ISO25600まで拡大したことで、手持ちでの夜景撮影や、暗いシーンでのポートレート撮影時でも、ノイズを抑えた美しい撮影が可能になった。
高精度・広範囲なAFシステム
AFシステムには、最上位機種「EOS-1D X」(2012年4月末発売予定)と同一となる総測距点数61点の新AFセンサー「61点高密度レティクルAF」を搭載している。これにより、さまざまな構図への対応力や動く被写体の捕捉率が向上し、特にポートレートや動体撮影などで威力を発揮する。
また、従来の4chから8chに読み出し速度が向上した新開発のCMOSセンサーと、DIGIC 5+の高速画像処理により、約2230万画素の高画素数を保持しながら、最高約6コマ/秒の高速連写が可能になったほか、従来機種と比べ、レリーズタイムラグの短縮も実現した。