死者を出さない防災大国キューバ
風速300キロのハリケーンでも死者を出さない国があるという。それはキューバ。築地書館から発売の『「防災大国」キューバに世界が注目するわけ』(著・中村八郎、吉田太郎、2520円)がその秘密を明かす。
キューバはハリケーンの通り道にあり、毎年のように暴風と高潮に襲われるが、予側システムと避難体制が整備されていて、最小限の被害に食い止める。高潮襲来となれば、トラックとバスを総動員、住民が高台に移る仕組みだ。エネルギーの分野でも分散型自然エネルギー社会へのシフトを図っている。国連も注目しているという、この国の防災への取り組みは、震災復興をめざし災害対策を進める経済大国日本にも参考となる多くの知恵がありそうだ。