プラスEプロジェクトが2012年3月5日にリリースしたニュースレターによると、ビタミンE(=トコフェロール)は、妊娠期や授乳期の女性に元気を与えるものなのだそうだ。1922年に、ラットの妊娠に必要な食事因子「X」として見出されたのが始まりで、1924年にビタミンEと名付けられるとともにトコフェロールと命名されている。「トコフェロール」の「トコ」はキリシャ語で"子どもを生む"を、また、「フェロール」は"力を与える"を意味するという。
では、なぜビタミンEが妊娠期や授乳期のトラブル防止に力を発揮するのか。同ニュースレターによれば、ビタミンEには、ホルモンのバランスを整えて生理周期を正常にし、特に女性の場合は、女性ホルモンの代謝に関わって血液の循環を良くしてくれるそうだ。男性の場合は、男性ホルモンの生成・分泌に関わって生殖機能を維持する働きがあるので、ビタミンEが不足すると、不妊症や流産の原因になりかねないらしい。
人間にとって欠かすことのできないビタミンEを効率的に摂取するには、ビタミンCや牛乳、チーズといった乳製品を一緒に摂(と)ることがいいそうだ。ただ、ビタミンEは他の脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K)と異なり、摂取量の6~7割は便で排出される。体内に長時間貯蔵できないため、毎日、ムリのない方法でコツコツ摂取するよう勧めている。ちなみに、ビタミンEを効率的に摂取するためのおすすめメニューとして、「温野菜サラダ」や「たらこパスタ」を挙げている。
ビタミンEについての詳細は、プラスEプロジェクトをサポートするBASFジャパンが運営するサイト「トラブルバスタービタミンE」(http://tbve.jp/)で。