現代の技術革新でさらに二冊
日経は同じ読書欄の別ページで現代の技術革新を追究した本二冊にも触れる。
『イノベーションのDNA』(クレイトン・クリステンセンほか著、櫻井祐子訳、翔泳社、2000円)は、米アマゾン・ドット・コムやアップル社で革新的アイデアが生まれる原動力をさぐった。これも創業者やCEOへのインタビューからまとめた労作だ。
『モバイルパワーの衝撃』(辻村清行著、東洋経済新報社、1600円)は、スマートフォンを中心に、最新の携帯技術が事業をどう変えたかを解説。日本の独自技術が海外で売れない「ガラパゴスケータイ」問題や情報量の増大などの現状を打破する、一つのヒントがあるかも知れないという。ともに評者無署名。
(ジャーナリスト 高橋俊一)