いま、フリーペーパーが面白い 「僧侶」「パ紋」「猫」など切り口競う

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   企業からの広告費も縮小するなど、盛り上がりもやや一段落した感がある「フリーペーパー」だが、最近ではむしろ既存雑誌にはない切り口や、個人発の表現の場として注目が集まりつつあるようだ。

   そんなフリーペーパーの中から、ユニークなものを紹介してみたい。

現役僧侶らが作る「フリーマガジン」

「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」
「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」

   「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」は、珍しい「仏教」がテーマのフリーペーパーだ。浄土宗の現役僧侶である池口龍法さんらが「仏教を身近に」「仏教と出会うきっかけ作りに」と2009年8月から制作しているもので、関西を拠点に全国で毎号1万部を刊行している。

   最新号は全12ページで、特集はダライ・ラマ法王の来日講演、ほかにも「坊主BAR」のレポート記事、修行生活をつづったエッセイが掲載されるなど、さすがは「僧侶たちのフリーマガジン」という内容だ。

「フリースタイル、という言葉には、既成概念にとらわれず大胆な形で新しい仏教を考えたいという意味を込めました。気軽に手にとってもらえるよう、表紙も面白みのあるものにし、寺院だけではなくカフェや居酒屋など街中のお店にも置いてもらっています」

と池口さんは話す。創刊から2年半、当初は超宗派での活動に懐疑的だった周囲からも「がんばっているね」と応援の声が増えているそうだ。

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