田原総一朗「テレビつまらない」 佐々木俊尚と「基調対論」

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「個人の信頼」が重要な時代に

   ただ、そうした産業を発展させるべき日本企業については「感覚がズレている」と問題視している。佐々木さんが訪れた米国の展示会では、台湾や韓国のメーカーがしきりに「スマートテレビ」を展示していたのに対し、日本のメーカーにはまったくそうした動きがなかったという。多くの企業自体が老朽化し、組織として力を発揮できなくなっている。

   企業組織の老朽化と、ソーシャルメディアによる「可視化」の時代に、大事になるのは「個人」。たとえば新聞記者でも、社論と関係ない自分の意見を、ソーシャルメディアで主張してもいいのでは、という。田原さんが自らについて「フリーだから、メディア(組織)への信頼じゃなく、個人への『信頼』なんですよ」と話せば、佐々木さんも「今やソーシャルメディアなどの巨大プラットフォームを使って、個人でも仕事ができる時代。会社や組織も『可視化』していく中で、結局は『個人の信頼』なんじゃないかと思う」と口を揃えている。

   ソーシャルメディアウィークは17日まで行われ、講談社や電通ホールでさまざまなセッションが行われる。一般の参加も可能だ。

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