米統領選は音楽も聴きモノ キャンペーン曲が左右する勢力図

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キャンペーンソングに3つのパターン?

   過去の大統領選の候補者が取り上げ、自らのキャンペーンソングとしたものの中で最も有名なものは、古くは1964年リンドン・ジョンソンの「TRY ME ONE MORE TIME」(アーロ・ガスリー)、1974年ジョージア州出身のジミー・カーターの「GEORGIA ON MY MIND」、1992年ビル・クリントンが使った「ドント・ストップ」(フリートウッド・マック)等が上げられる。

   実はアメリカ大統領選挙のキャンペーンソングを見ると、おおまかに3つのパターンがあることに気付く。

   一つはがちがちの保守系候補者はカントリー系の音楽を選びたがり、革新系の候補者はいま最前線の音を使いたがる。そして中道を標榜する候補者は、スタンダードナンバーを選ぶ。すべてがそうではないが、そういう傾向性があるのは見て取れる。

   New Musical Express誌、Rolling Stone誌などの音楽専門誌によれば、今回の大統領選でオバマ陣営は「ジェイ・Z、アーケイド・ファイア、ヴァンパイア・ウィークエンドらに支援を希望」しているそうで、音楽の持つ訴求力に大きな戦略的力点を置いているのが判る。選び方を見ると、傾向としては明らかに革新系といえるだろう。おそらく候補に上がった彼らは、皆「OK」というだろう。

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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