2012年度のミス日本グランプリ、ミス・ワールド日本代表が先ごろ決まった。女性にとってあこがれの舞台である「ミスコン」にまつわる女性美の周辺にスポットを当てた書籍を探してみると、これがなかなか興味深い。(J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」https://books.j-cast.com/でも特集記事を公開中)
しなやかな丸みを帯びたカラダ
人間、誰しも美しくなりたいと思う。その願いに答えようと数知れない出版物が流布しているが、文藝春秋から発売されている『京式 スーパーボディメイク』(著・宮崎京、1680円)は、2003年にミス・ユニバース・ジャパンとなり、世界大会で5位に輝いた著者による美しい体の作り方の実践の書である。著者の考える美しいカラダとは、「女性ならではのしなやかな丸みを帯びたカラダ」。ただ単にスリムなだけでなく、色っぽさのあるカラダだ。
美しいくびれや体のラインの作り方、階段の上がり方、電車での立ち方、座り方・・・適切な運動や立ち振る舞いのちょっとしたアドバイスで美しさは見違えるほどアップする。バランスのいい食事や心のあり方にも触れて「隣の女の子より1歩リードできる」方法が詰まっている。30分のDVD付きだ。
年齢にふさわしい輝きをいつまでも
いつまでも美しくありたいと願うのは人の常。最近、「美魔女」なる言葉が話題になっている。年齢を感じさせない美しさを保っている女性のことをそう呼ぶようだ。リーダーズノートから発売されている『ミス・ユニバース・ジャパンが贈る 世界一の美女になるアンチエイジング』(編著・ミス・ユニバース・ジャパン、監修・青木晃、石坂優子、1260円)は、年齢を超えた美しさを追求するアンチエンジングのノウハウを提供してくれる。
世界一の美女になるのは至難だが、上手に年をとり、年齢にふさわしい輝きを保つことは難しいことではない。美しさは健康と表裏一体というのが基本的な考え方だ。おしゃれなレシピも付いて、サプリメントにも言及。
コンプレックス商法に遭わないために
「脱毛」「二重まぶた」「脂肪吸引」など外見のコンプレックスを解消すると触れこみ、美容医療を受けさせ、高額の医療費を請求する「コンプレックス商法」をめぐるトラブルが増えている。文芸社の『こっそりと美人三昧、911番』(著・折登岑夫、ロバート・カツヒロ・クレ、1470円)は、雑誌やインターネットに溢れている美容医療の広告に飛び付くのは危険だと医師の立場から注意を呼び掛ける。
著者は2人ともアメリカで開業経験のあるアメリカ形成外科専門医。アメリカの事情も交えながら日本の美容医療の現状を明らかにし、後悔しないための美容医療の正しい受け方をアドバイスしてくれる。これからを受けようとしている人、受けたが結果に納得できない人たちにお勧めの1冊だ。