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近代メジャーリーグ初の黒人選手

『背番号42 メジャー・リーグの遺産 ジャッキー・ロビンソンとアメリカ社会における「人種」』
『背番号42 メジャー・リーグの遺産 ジャッキー・ロビンソンとアメリカ社会における「人種」』

   背番号42。日本では縁起が悪い番号だ。日本に来た外国人選手が「42」を付けているのは、そのことを知らないからではないか。実はそうではない。「42」はメジャー全球団の永久欠番。アメリカの選手にとってあこがれの背番号なのだ。それを付けていたのが、近代メジャーリーグ初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソン。

   文芸社から発売されている『背番号42 メジャー・リーグの遺産 ジャッキー・ロビンソンとアメリカ社会における「人種」』(著・波部優子、1470円)は、ロビンソンを通してメジャーリーグのもう一つの側面を描くノンフィクションだ。著者は「ドラキチ」(熱狂的中日ドラゴンズファン)の父親の影響で野球の魅力を知り、大学に進んでアメリカの黒人問題に関心を持ち、ジョンソンの大ファンになったという女性教諭。

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