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「ウォール街を占拠せよ」の元凶はなにか

『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』
『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』

   阪急コミュニケーションズから発売中の『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』(著アリハナ・ハフィントン、訳・森田浩之、定価2100円)は、アメリカのニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創設者で、「ネットメディアの女王」といわれる著者の警告の書だ。

   「ウォール街を占拠せよ」とアメリカの若者たちがニューヨークの金融街を埋め尽くしたことは記憶に新しい。仕事につけず、住む家もない若者たちが格差拡大の現状に怒り、大規模なデモを展開した。著者はその元凶を追及、このままでは中流層が富める者とその他大勢に2極化されると警鐘を鳴らす。訳者はNHKの元記者。あとがきで「それはそのまま日本で起きていることだ。(略)今の日本人に、ひときわ大きなものに聞こえる」と述べている。

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