年末年始はカニの売りどきのようだ。筆者のところには昨年末から、カニの購入を勧めるダイレクトEメールがあちこちから届く。販売サイトには、カニを持って笑顔の子供の写真があったりする。カニは冬の一家団らんを取り持つ定番グルメのひとつかもしれない。
寄せられた感想1万7000件
楽天市場などでもこの時期はカニが売れ筋のようだが、今回は楽天9000万点超の商品のなかでランキング1位にもなった「楽天で一番売れてるカニ」に注目し、取り寄せた。越前かに問屋「ますよね」の「カット済みズワイ蟹1.2キログラム」(ロシア産)だ。購入者による感想の件数も約1万7000件と尋常ではない数で、「大満足」「リピ間違いなし」などといった高評価が目につく。
ところで、はじめてカニ通販に挑戦するといったときには、気をつけたいことがある。ひとつは部位と大きさ。ずわいガニの肉はどこの部位もそれぞれおいしいが、主役となるのはやはり「脚」。脚は一般的にサイズが大きいほうが味が良く、価値が高いとされる。「低価格でどっさり○キログラム!」と売られていても、脚は少なく小さい一方で、殻が多く、可食部の少ない肩肉などで重量を稼ぐような商品があるようだ。
また、カニ1匹まるごと買うよりも、カットしてあり、脚はむき身(ポーション)になっているほうが食べやすい。ただでさえ食べるときは黙ってしまうと言われるカニだ。家庭で下処理に時間を費やしたり、固い殻をへし折り、ほじくりしながら食べるのでは、一家団らんどころか、家庭不和の原因となることも考えられる。