毎年パリで開催される、ジャパンエキスポやマンガエキスポに行くと、コスプレ姿の若者の中にロリータと呼ばれる、フリルやリボンのついたふわふわのギャザースカートを着た女の子たちがいる。ヨーロッパのお姫様風にもかかわらず、このロリータファッションの発祥地は、なんと日本なのだ。
ロリータと日本は切っても切れない仲
イラストレーターの今井キラさんの描くロリータ服を着た少女像は、フランスでもロリータ少女たちの間で「カワイイ!」と大評判。今井さんは、去年の8月、そして今年11月にも、パリで作品展示会とサイン会を開いたが、いずれも行列ができるほどの人気ぶりだ。
今回のサイン会に来たファンの子たちに、ロリータに興味を持ったきっかけを尋ねてみると、「元々、私は日本が大好きで、仲良くなった日本好きの友達がロリータファッションをしていたから」、「日本のマンガが好きで、ジャパンエキスポに行って、そこでロリータの世界を発見しました」。また、中には、上手な日本語で今井さんに話しかけるフランス人ロリータ少女もいた。
サイン会の主催スタッフも、「フランスのロリータ少女たちは、おしなべて、礼儀正しく、おとなしいです。今回のサイン会は、時間予約制にしたのですが、みんな時間どおりに来て、待っている間も騒いだりしない、フツーのフランスギャルよりも、ひょっとして日本人ギャルよりも大和撫子的かもしれません」。「ロリータ少女たちが、さよならの挨拶に胸の前で手を小さく振ってバイバイするのをよく見かけますが、これ、フランス人はやらない、日本式バイバイです」
と、どうやら日本とロリータは切っても切れない仲らしい。