北朝鮮の「売春」、そして「合コン」事情
同じく祥伝社から出版されている『実録 北朝鮮の色と欲』(著・尹雄、訳・韓良心、定価570円)は、売春から中絶、結婚、さらには「合コン」などといった北朝鮮の「色欲」事情を紹介した一冊だ。
著者は北朝鮮からの亡命者であり、その語りからは一般の報道からはなかなか見えてこない「人民」たちの生々しい事情が伝わってくる。「花売り娘」に身を落とした同級生との再会、闇で流通するポルノビデオ、就職のため大学幹部に体を許した女子学生の告発――など、「地上の楽園」という理念とは程遠い実態が次々と明らかにされる。
それにしても「色と欲」といえば、これからあの「喜び組」はどこに行くのだろうか? 気になるところだ。