2011年は悲惨な出来事もあったが、幸せいっぱいな人にもそうでない人にもXmasがやってくる。今年は23日の休日を含めて3連休というケースも多いだろう。この機会に「聖なる日」に思いを馳せ、Xmas関連書籍を手に取り、静かな気持ちで1年を振り返ってみるのもいい。(J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」(https://books.j-cast.com/でも特集記事を公開中)
人々の人生への神託、そして導き
最初に紹介するのは、実業之日本社から発売中の『古代ケルト 聖なる樹の教え』(著・杉原梨江子、定価1680円)だ。
皆さんは、クリスマスツリーの習慣が、古代ケルト人を始めとするキリスト教以前のヨーロッパの風習であったことをご存じだろうか。本書ではクリスマスツリーの定番でもあるモミの木はもちろん、古代ケルトに21ある聖なる木についての聖なる教えを詳しく説いている。日本ではあまり知られていない「古代ケルト」の教えを、現代を生き抜く知恵として紹介するとともに、古代ケルトの聖職者・ドルイドが定めた【21の聖なる樹木】が、人々の人生への神託を告げ、導きを与えてくれる。樹木の精霊のエネルギーをとりいれるための、色や香り、言葉、パワーストーンなどの紹介もあり、古代ケルトの神秘の世界を存分に味わえる。
キリスト教について新たな発見も
クリスマスの「歴史」を紹介する書籍は数あれども、わかりやすさで言えばこの本以上のものはないだろう。新人物往来社から発売されている『総図解 よくわかるキリスト教』(監修・前島誠、定価1470円)だ。
知っているようで知らないキリスト教のテーマを厳選。初歩的な用語、キリスト教の歴史や文化、聖書のあらすじ、現代の社会問題まで、やさしく解説している。全テーマが見開きで完結しているうえ図解も豊富なのでわかりやすい。また、「西暦がいつ生まれたか」といったワンポイント解説、キリスト教の異才、聖人・聖女、おもしろ知識など、コラムも充実しおり、キリスト教について新たな発見をするに違いない。
赤サンタと黒サンタが行き場所を交換
最後は、子どものころに戻って読んでほしい一冊、文芸社から発売中の『赤サンタと黒サンタ』(文/なかむらひろみ、絵:あづさ、定価1050円)を紹介する。地図にのっていない「サンタ村」に住む赤サンタと黒サンタは、服の色以外はなにもかも見た目がそっくり。毎年のクリスマス、赤サンタは人間界へ、黒サンタは妖精界の子どもたちへプレゼントを持っていくのだが、ある年、赤サンタと黒サンタは行き場所を交換することを思いつく…。2人のサンタクロースと人間界と妖精界の子どもたちがくり広げるステキなお話絵本だ。
アマゾンのレビューには「クリスマスが近くなったら子供に読んであげてください。二つの世界のお話がありきっと、子供の中で想像が膨らんで温かい気持ちになってくれるはずです!ちなみに私も子供に読んで聞かせたらすっかりこの二つの世界を信じています♪オススメです。ぜひどうぞ!」とのコメントが寄せられている。
相手をちゃんと見ようとする目、「真実」を見る目について考えさせるクリスマスの絵本だ。