ダイヤモンド社が2011年11月21日に発売した、落合博満・元中日ドラゴンズ監督による10年ぶりの書き下ろしビジネス書『采配』が話題だ。発売3週間で、すでに30万部を突破している。
落合元監督といえば、選手として三冠王を3回獲得。監督としては、就任から8年間、2年に1回以上はリーグ優勝ないしは日本一、Aクラス入りを逃したこともない。名選手で名監督だ。
そんな落合元監督の「勝つため」の人材育成、組織づくりは、今まで自身によって多くを語られることはなかった。手の内を明かすことなく「黙して語らず」を貫いてきたからだ。一方で、公平で、選手の自立を考え、決してブレることがない落合監督の姿は、いまの若い世代が理想とするリーダー像そのものだ。「結果を出すことは大事だが、それと幸せは別軸だ」と明言する落合元監督の言葉に共感したという感想も、ビジネスパーソンから多く寄せられているという。
本著では監督退任を受けて、現役時代には言えなかった自立型人間の育て方、常勝チームの作り方から胸のうちまで語られている。価格1575円。