カクテル界で今熱いのが、「ミクソロジー」というキーワードだ。海外ではハリウッドセレブなども愛飲する「ミクソロジーカクテル」は近年、日本でも流行の兆しを見せており、2011年11月2日に開催された「mixologyコレクション2011 by Perrier」では、世界的ミクソロジストのローラン・グレコさんが最先端・新感覚のカクテルパフォーマンスを披露した。
幅広い素材でカクテルを作成
「ミクソロジー」という言葉の起源は19世紀のアメリカにさかのぼり、1990年代ごろから広く用いられ始めた。
フュージョン料理の影響を受けたミクソロジーでは、カクテルの素材として酒やジュースに留まらず、フルーツや野菜、ハーブ、スパイスなど新鮮な素材を積極的に取り入れる。従来のカクテルとは違った、素材そのものを楽しむ「新感覚のカクテル」と言えようか。
中でもローラン・グレコさんは化学的・物理的分析に基づく「モレキュラー・キュイジーン(分子料理の技術)」をカクテルに応用。ペリエの「マスターミクソロジスト」も務めるこの道を代表する人物で、現在は世界各国でミクソロジーの啓蒙を続けている。