「農業の副産物生かしインフラ整備を」
大学生部門の大賞は、東京理科大学大学院修士1年の波利摩星也(はりませいや)さん。震災によって、東北地方を中心に新たな社会モデルが求められている、という問題意識から「もったいない」をキーワードとした循環型地域社会システムを提案した。
農業の副産物からメタンガスと水素のエネルギーを抽出し、それを燃料電池自動車や鉄道などの交通インフラ整備に活用するというもので、大賞受賞に「これまで考えてきたアイデアが評価されたことで、自分の考えが決して間違っていなかったという自信につながった」と話す。高校生部門の伊藤さんともども、次世代を担う若者として自分の考えや行動が人々を動かし、やがて社会を変えられるという信念を感じさせた。