「人生、メカシテなんぼです」
配信とCDというメディアに関して、藤原はこんなことを言った。
藤原 「配信も良いけれど、たまにはジャケットを手にとって聴いてもらえたら嬉しいな。曲間のインターバルにまで気を配って作るものなんで。曲を1曲単位で買えるのは良いことだけれど、盤面(コンセプト)として聴いてもらえるともっと嬉しいかな」
そして問題はその内容だ。「言葉」というと口先で止まってしまうイメージがあるが、その連なりや響きを考えると無限に広がっていくものだという、「言葉の持つ力」を感じさせる作品に仕上がっている。それは「言葉遊び」としても楽しめるものになっている。
藤原 「前作の『タイクツシノギ』よりもタイクツシノギのできるアルバムになったなと思います(笑)。全部含めてアカシアオルケスタということで」
例えば「愛撫」を聴いていると「愛撫して愛撫して」と歌っているような部分がある。だが文字面を見ると「I've stayed」となっている。「愛撫してもっと奥でいかせてよ」と聞こえる部分の文字面は「I've stayed もう遠くへ行かせてよ」
藤原 「聞く言葉と目で追う言葉は違う、そういう意味で言葉を二度楽しんでもらえたら良いなと思います」
ニューアルバムの出来を、他のメンバーはどう評価しているかと聞いてみた。
藤原 「カッコイイしか言ってないですね(笑)。4人そろえば何かが起きるという自信はある。なにをやったところでぶれないという自信。北川は『オレの音で始まってオレの音で終わっているアルバム』と言うに違いないですけどね(笑)」
まったく! 本当に本人達の言うとおり「カッコエエ!」としか言いようがない仕上がり。確かな自信を感じるし、余裕綽々で遊んでるイメージを持つぐらい軽やかで力が余ってる、そういうカッコよさ。最後の一言もカッコ良かった!
藤原 「人生、メカシテなんぼです。私たちの『メカシドキ』を、楽しんでください!」【メカシドキ 収録曲】
1. 愛撫
2. ステージ
3. すっぱい葡萄とあまい檸檬
4. 赤に憂い
5. 悲恋歌の実体
6. 一人よがり
7. ズズたん
8. オニサンコチラ
9. 理想主義
10. 故にあたしは、幸せなのです。
11. アカツキ
12. 路