11/15は昆布の日 身近なはずなのに意外と知らない「昆布」のこと

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   昆布の栄養機能研究会は2011年11月15日の「昆布の日」に向けた11月10日、「現代人がいま知っておきたい昆布のこと」をテーマとしたセミナーを都内で開催した。

77.3%が「育毛効果」信じているけど…

本多氏考案の「即席かき玉とろろ昆布スープ」
本多氏考案の「即席かき玉とろろ昆布スープ」

   同研究会は、東日本大震災に伴う一連の原発事故報道の中、「昆布製品を食べると、放射性ヨウ素による影響を予防・除去できる」などの風評が広まったことを受け6月に発足し、昆布についての正しい知識の普及に努めている。

   今回のセミナーでは、同研究会会長で東京海洋大学大学院特任教授の矢澤一良氏が、「現代人が知っておきたい昆布の栄養機能」について、理事で医学博士・管理栄養士の本多京子氏が「現代のライフスタイルに合った昆布の料理への取入れ方」を紹介した。

   セミナーで発表された同研究会実施の調査によると、昆布を食べると「育毛・髪の毛が黒くなる」(77.3%)と考える人が2位以下に大きく差をつけて1位となった。しかし、このことに科学的根拠はほとんどなく、あってもあまり有効な対策ではないという。

   一方で、「昆布にはメタボリックシンドロームやガン、高血圧などへの健康効果」という、現代医学が注目している点について知っている人はそれに比べ少なかった。

   また、「昆布が好き」という人は8割に上るにもかかわらず、昆布の消費量は年々減少していて、4割の人は「昆布を上手に日々の料理に取り入れることができていない」と回答。同研究会にとっては、利用方法の啓蒙も課題だ。セミナーでは、本多氏考案の手軽な昆布レシピも紹介され、参加者の好評を博していた。

   これから、お鍋やおでんなど、昆布を食べる機会の増えるシーズンに向けて、昆布について学んでみるのもよいかもしれない。

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