ブリヂストンは、雪国(北海道、東北、北陸など)を除いた地域に在住し、クルマを月に1回以上、かつ雪道を年1回以上運転する男女1000人へ行った調査結果を2011年11月8日に公表した。
7割がスタッドレスタイヤを所有せず
調査によると、ドライバーの9割近くが雪道で何らかのスリップを経験しており、スリップ経験者の約7割は夏用タイヤを装着していたことがわかった。しかも、全体のおよそ7割のドライバーは、スタッドレスタイヤを所有していなかった。
スタッドレスタイヤは、氷点下の道路でも柔らかさを保つゴムと、凍結路でも滑りにくい形状の溝が特徴の冬用タイヤだ。
雪道でのスリップの原因は、路面とタイヤの間にできる、融けた氷による「水の膜」の存在だ。夏用タイヤでは、この「水の膜」に対応できず、グリップ力(摩擦力)が確保できないためスリップを起こす確率が高まる。
スタッドレスタイヤでは、「水の膜」をすばやく取り除き、タイヤを凍った路面に密着させることで高いグリップ力を発揮できるといい、ブリヂストンは、冬本番の到来前に、スタッドレスタイヤを装着することを提案している。
ブリヂストンは、2011年3月1日に自社の創立80周年を迎え、また日本自動車タイヤ協会が4月8日を「タイヤの日」としていることから、毎月8日を「ブリヂストン タイヤセーフティーの日」としている。今回の調査は、2011年3月~2012年2月の1年間に行う、タイヤの安全に関する情報発信活動の一環。