アイドック(東京・品川区)は、2011年10月21日、出版社やクリエイターを対象とした愛読者カード(アンケートハガキ)の運営代行サービスを発表した。電子コンテンツを提供することで愛読者カードの活性化を促す。
書籍の「自炊」が不要に
出版社が書籍の電子コンテンツの配信を本格化しておらず、読者が自分の本や雑誌を裁断・スキャンしていることを受けて、紙の書籍を購入した読者だけが閲覧できる形で保護された電子コンテンツを提供する。配信できるのは書籍の電子版に限らず、写真やページの都合でカットされた記事や、筆者のインタビュー動画など。具体的なサービスの流れは、ユーザーが紙の書籍を購入して、挟み込まれている読書カードを送ると、ユーザーのメールアドレスにアンケートのURLが届き、アンケートに回答すると電子コンテンツのダウンロードが可能になる。
出版社には、愛読者カードの回収、読者データとアンケート回答の集計・リスト化、電子版コンテンツの無料または有料による提供といったサービスを行う。初期コストと月額固定費は発生せず、戻りハガキ1枚につき100円、電子コンテンツを販売した場合は課金手数料などを差し引いた額の25%がサービス利用料となる。