人気拡大「ノンアルコール飲料」 ママ世代に支持広がる理由

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「ママ会」で「気兼ねなく飲める」

   「お酒を思わせる飲みごたえや満足感を出すのに非常に苦労しました。中味開発の担当者と、何度も試作を繰り返しながら納得できる味わいに仕上げたんです」と酒巻さんは話す。長年リキュールやカクテルを開発してきた歴史をもつサントリーだけに、下地となるノウハウや知識が蓄積されている。「お酒らしい味・おいしさとは何か」を徹底的に追求し、香りの成分などを細かく分析したという。その結果、ノンアルコールながら、お酒を飲んだような気分を楽しめる味わいに仕上がった。アルコールだけでなく、カロリーや糖類もゼロに抑えられている(g/100ml、栄養表示基準による)のはうれしいポイントだ。

   開発前に、女性消費者からは「気分だけでもお酒の雰囲気を味わいたいことがあるんです」という声が寄せられたと酒巻さんは明かす。「のんある気分」は、例えば「ママ会」のように、子どもと一緒だったり後に用事が控えていたりしてお酒が飲めない状況でも、お酒を飲んだときの楽しい気持ちや雰囲気をもたらしつつ「気兼ねなく飲める」点で、お酒の代わりになっているようだ。商品名や缶のデザインを柔らかいイメージにしたのも、「気兼ねなさ」を表現するためだという。

   ママに限らず、健康が気になりだした「パパ世代」、忙しい女性など、「さまざまなシーンに応じて楽しんでほしい」と酒巻さんは強調した。

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