日本初のシルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場ショー「ZED(ゼッド)」の最終公演まで、残すところあと100公演となった。3年3か月におよぶロングラン公演も、2011年12月31日についに幕を下ろす。
世界中から特別に集められたアーティストたち
上演場所である東京ディズニーリゾート(千葉・浦安市)内の専用劇場「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」の総製作費は140億円。日本のライブエンターテインメントとしては史上空前のスケールだ。
巨大な地球儀に見立てられた高さ20メートル、奈落6メートルの舞台の中、世界中から特別に集められたアーティストたちが幻想的なパフォーマンスを披露する。オリジナルに開発されたアクロバティックな装置と一緒になって初めて実現できた、「ZED」だけしか見られないアクトの数々が見どころ。
まず圧巻なのが、オープニングの「天の誕生」だ。空中からものすごい距離を落下し、一瞬で再浮上するバンジーパフォーマンスは、難易度が極めて高く、従来のショーならば6~7回の繰り返しが限界だったが、ZEDでは4人のアーティストがパフォーマンスを披露する。