10月に入って強い日差しも落ち着くと、スキンケアコーナーも「日焼け対策」から「乾燥対策」の商品に衣替えし始める。しかし、秋のスキンケアで忘れてはならないのが、「シミ対策」だということが分かった。
紫外線によって生成されるメラニンが一部で過剰に作られると、いわゆる「シミ」になる。肌中のメラニン量のピークは、紫外線が最も強い7~8月というイメージだが、9月にピークに達することが明らかになっている(花王調べ)。紫外線を浴びてからメラニンが作られるまでタイムラグが生じる、というのがその理由だ。
「シミ部分の肌はメラニンを作り続けてしまう」
「秋には紫外線も弱まりますが、シミ部分の肌は『マヒ』していて、メラニンを作り続けてしまいます」と説明するのは花王プレステージ化粧品事業グループのシニアマーケター・塘口一光さん。「紫外線を防ぐUVカットはもちろんですが、それだけでは充分ではありません。シミの予防と改善が必要です」。
約600人の女性を対象にした「大人の美白レポート2011」で、シミがある人は、86.3%という結果となった。しかし、シミがある人で日焼け止め以外の美白ケアをしている人は、夏では、61.5%、秋は49.0%という結果となり低下している。