最近では、フェイスブックを積極的に活用する企業も急増しており、新しいビジネスツールとしても浸透してきているようです。また、20代後半の私達の周りでもフェイスブックユーザーが急増していることもあり、日に日に注目されています。
では、ギャル達の間でフェイスブックは浸透しているのでしょうか?
「何か固いイメージ。ウチはmixiで充分!」
まず、GRPにてギャル達にフェイスブックを利用しているかについての調査を行うと、
「利用していない」が86.5%、「利用している」が13.5%という結果となり、現代ギャル達へのフェイスブック浸透率は2割にも満たないことが分かりました。
では、なぜ、SNSやブログ・ツイッターといった、ウェブでのコミュニケーションが盛んなギャル達はフェイスブックを利用していないのかについての調査を行なうと、このような意見を聞くことが出来ました。
『パソコンを使わないから使いづらそうなイメージがする』
『やり方が難しいって聞いたから、いじるのも大変そうだなぁって…』
『フェイスブックって何か固いイメージするんだよね。ウチはmixiで充分!』
といった意見を聞くことが出来、ギャル達の間でフェイスブックは、難しそう・使いづらそう・お固いイメージが先行しているとともに、日本最大級のSNS・mixiの存在が大きく関係しているようです。
実名登録に対する不安感
以前もお伝えさせて頂きましたが、mixiはギャルの間で欠かせない生活ツールとなっており、GRPが毎週アンケート調査を行う「よく使うサイトランキング」では、2008年9月から2011年9月現在に至るまで、毎週1位を独占するほどギャル達の神的ツールだと認識されています。
このようにギャル達にフェイスブックが浸透しない理由の裏には、このmixiの存在が大きく関係していると言えますが、調査を続けると、ギャル達がフェイスブックを利用しない理由は、これだけではなかったことも分かりました。
その理由とは…。
フェイスブックの魅力の1つでもある「実名登録」に対し、不安視・警戒視する声が多かったことでした。
『実名で登録するんだよねー?オリジナルの名前じゃダメですかー?』
『あたしはめぐって名前だから、めぐみるくって名前でブログをやってるの。それに慣れちゃったから苗字公開とか今更、恥ずかして無理』
『ウチはたろきちって名前でmixiをやってるんだよね。これからも実名は公開しないよー』
「盛れない自分」では受け入れにくい
つまり、以前の同コラムでお送りしたように、ギャルの間では、ブログやSNSでは自分の名前「実名」を綴るのではなく、自分で自分自身に名前を付けた「オリジナルネーム」を綴っていることが日課となっており、「オリジナルネーム」で自分を公開することで、理想の自分を作り、また、自分を盛るような(よく見せるような)演出をしているのです。
だからこそ、フェイスブックのような実名登録のSNSに対し、不安に思ったり、躊躇したりしているようなのです。
メイクやヘアに限らず、名前も盛りたい!=自分を演出したい。
ブログに掲載する写メも盛るのがテッパン!=自分をよく見せたい。
このようにウェブの世界で自分を演出する一般のギャル達にとってフェイスブックは、
正真正銘の、盛ることの出来ない自分で登場しなくてはいけないと認識されていることで、受け入れづらいと判断されているのでしょう。
ここ最近、この実名制も魅力となり利用者数が増加しているといわれているフェイスブックではありますが、ギャルへの浸透率は今後も横ばい状態が続くと思われます。
GRP編集長・まぁ~さ