東日本大震災を機に、ライフスタイル全般を見直す女性が増えているという。そのキーワードとなるのが、「ストイック・ビューティ(STOIC BEAUTY)」だ。
「必要なものだけを買うようになった」7割
ファンケルでは2011年8月、25~39歳の女性300人を対象とした「生活意識に関する調査レポート」を発表した。これによると、「震災前と後で生活や価値観が変化した」と答えた人は、実に64%。「今を大切に生きたいと思った」(86%)、「毎日の生活を丁寧に過ごしていこうと思った」(74%)といった答えが目立っている。
具体的な行動としては「情報をうのみにせず、情報源を確認するなど、自分で判断するようになった」が78%、「今の自分に本当に必要かを考えて買う」が68%と上位に。安易に情報に流されず、自分にとって必要なものを真剣に見極めようとする女性像が浮かび上がる。また66%の女性は今後、「肌につけるものや食べ物などは、余計なものが入っていないものを選びたい」と回答した。
鍼灸や料理教室、ウェブの展開も
こうした「無駄を排除し、本当に必要なものだけで生きる」、新しい女性のスタイルを指す言葉が「ストイック・ビューティ」だ。WEBサイト「HOTEL STOIC BEAUTY」(http://www.hotel-stoicbeauty.com/)も登場し、このようなライフスタイルを提唱している。
この変化には巷でも注目が集まっており、たとえば女性限定鍼灸サロン「カリスタ」や、マクロビオティック料理教室の「エムズオーガニッククッキングスタジオ」では9月末から、「ストイック・ビューティになる」ことを目指したコースを展開する予定だ。