東京・吉祥寺の熊本県物産センターで、熊本の逸品と銘打たれた「鮮馬刺し」のももスライス肉(1050円)を買ってみた。千興ファームという会社が販売しているものだ。
専用工場で徹底的に衛生管理
この馬刺しがなぜ熊本の「名物」とされるのかといえば、立派なワケがある。戦国時代の猛将として名を馳せ、初代の熊本藩藩主となった加藤清正が馬刺しを食した「元祖」なのだという逸話があるのだ。清正が朝鮮出兵時に食料不足に陥り、軍用馬をやむなくナマで食べたのが、馬刺しのおこりだと伝えられる。清正が帰国したのちに、馬刺しという食文化は熊本に広まっていったという。
それから約400年後の昨今、食肉・生肉の衛生の問題が世間を騒がせる機会も多いが、この馬肉は、専用の工場で徹底的に衛生管理されているので、安心して食べることができる。また栄養面でも、高タンパク・低カロリーでヘルシーなのだそうだ。